こんにちは。歯科衛生士の上之原です。


今月からホームページがリニューアルしました。
かっこよく仕上がっていると思います♪
定期的にブログも更新しますので、よろしくお願いします。

私のほうからは、除菌治療症例のご紹介です。
66歳男性の方です。
被せ物が取れたり、入れ歯が合わなくて使わなくなったりで来院されました。
お口の中をみてみると、むし歯だけでなく、全体的に咬耗(歯の磨り減り)がひどく、咬み合わせが低くなっており、咬み合わせを上げる治療をすることになりました。
今まで入れ歯で補っていた、歯がない左下はインプラントをすることになり、
また高血圧もあったので、より健康を目指して除菌治療を行なう流れとなりました。

歯周病は初期の状態で、磨き残しが多いのと位相差顕微鏡でも菌が多くみられました。

とくに左上の裏側に磨き残しが出やすく、そこの歯周ポケットは4ミリ、出血もありました。

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除菌治療中は、この患者様の苦手とする左上を重点的に歯ブラシの確認をしました。
それからは、患者様も気をつけてくださり、先日メンテナンスさせていただいたときも、左上はよく磨けており、除菌治療後の状態を維持されています。
咬み合わせを整えるために、まだ治療は続きますが、最後までサポートしていきたいです。

トータルヘルスプローモーション(THP)は、抗生物質等を用いて行う治療になります。
保険外治療になり、歯周病が初等度の場合18万円、中等度だと24万円、重度だと30万円の費用がかかります。
治療中は、アジスロマイシンという抗生物質を服用していただき、 全身に入り込んだ歯周病菌を血中から殺菌していきます。
抗生剤の影響により、便が緩くなる場合がありますが、2~3日で元に戻ります。
保険の歯周病治療の場合、時間や回数が多くかかり、再発リスクも高いのに比べ、
THP(除菌治療)のほうは数回で歯石取りを終わらせることができ、短期集中の治療で治癒効果も高いです。