人の第一印象はどう決まる?
皆さんは、「メラビアンの法則」という言葉をご存じでしょうか?
人は、話の内容と言葉以外の態度が矛盾している時、つまり「楽しいね」と言葉で表現しているにも関わらず、楽しそうな態度を明らかにしていない時に「話の内容」「声のトーンなど音で伝わるもの」「態度などの見た目」の情報のどれを一番信頼するか?ということを実験により明らかにした心理学的実験に基づく法則のことです。
メラビアンの法則によると、別名「7-38-55のルール」と、「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」と言われるように、
言語情報(話の内容)を信じる割合:7%
聴覚情報(声のトーンなど)を信じる割合:38%
視覚情報(見た目や態度)を信じる割合:55%
と、状況が矛盾する状況下にある時には視覚情報が最も優先されるということが示されています。
これが誤解・歪解され「どのような状況でも見た目が一番大事!」と言われるように伝えられるようになったメラビアンの法則ですが“物事の判断に迷うような矛盾する状況”にあるとき、視覚から発せられるメッセージが最も強力な信頼性を与えている、ということが言えると考えられます。
たとえば、お仕事で営業職をされている時、取り扱っている商材もはじめてのものについてはお客さんもすぐには信頼してもらえません。継続的に話をしていると製品については良さそうだと感じてもらえるようになった。でも一方で、ネット上ではその製品についての懐疑的なコメントも存在し、お客さんもその情報を知っている・・・
そんな時、目の前の営業職をされている方を信じるのか、ネットの見知らぬ人の文字情報を信じるのか、最終的な判断は、もしかすると営業している方の「見た目」で判断されていることもあるかもしれません。
人生をより実り深くしていく上では、1日1日のチャンスを、きちんと出会った時にものにできるということがとても重要です。
「チャンスの女神には前髪しかない。前から近づいてきた時につかまなければ、二度とその女神を捕まえることはできない」というたとえ話にもあるように、一瞬一瞬のチャンスを生み出し、掴むチカラはとても大切だと思います。
多くのチャンスは、他の人からやってくるものであり、また多くの人にチャンスを頂くためには、周りの人に貢献し、信頼していただくことが必要です。
そんな人生を左右する「人からの信頼」を得るうえで、やはり「見た目」から得られる信頼感は、第一印象としての仮初めのものであったとしても、人生においてはとても大切なものであると思います。
そして人が真っ先に目に受けるものは「人の顔」であり、他の部分とは色が異なる口元、特に歯の色や歯並びは、見た目の信頼性を非常に左右する部位であると言えます。
そのため欧米諸国では、歯並びはその人の育ちを表すものとして考えられており、歯並びの美しさがなければ、就職活動や様々な面談でもとても不利なものになると言われています。
「人柄で勝負!」「実力で勝負!」はもちろん重要なことですが、人生の成果を得るために、スタートラインで有利な状況に立つことはとても大切なことだと思います。
昨今、美容ブームが起こっていることもこのような観点からとも言えますが、私達日本人は、残念なことに、世界的な観点からみて「歯が綺麗ではない国民」という認識を各国からはなされているように感じ、それだけ歯の美しさに対しては、まだまだ認識が薄いのだと思います。
そして逆に、歯の美しさは、他の人よりも差をつけやすい部分であるともいえます。
これからの人生の大部分を、人とのコミュニケーションを、有利に過ごしていただくためにも、是非一度、口元の美しさについて考えていただきたいと思います。
歯の美しさは自信を生み、心の美しさを生む
私達、歯科で働くものとして、気になる患者さんの仕草(しぐさ)。
それは「話をするときや笑う時に、自分の口元を手で隠す仕草」です。まだまだ若い女性であっても、とてもこのような仕草をされることが多いのです。
一方、学会や勉強会等でアメリカをはじめ、海外に行くと、ほとんどの人が自信に満ち溢れた表情で、臆することなく私達に満面の笑みを向けてくれます。もちろん、白い歯が光っています。
海外の人々が、自信に満ち溢れているように見えるのも、私達に口元を大きく魅せているような仕草が関係しているのかもしれません。
日本人が口元を隠すのは、やはり「見られたくない」「見られるのが恥ずかしい」と感じるからであり、どこか、自分の口元に自信がないということが考えられます。
それは、歯並びであったり、歯の形状や色であったり、状況によっては口臭なのかもしれません。
しかし、日常で人と話さずにいることはできず、そこでコンプレックスを抱えたままの状態は、自信がない人と、周りの目からは映ってしまい、色々な側面で損をしている状況にあるとも考えられます。
欧米では、歯を美しく魅せるための方法についてはとても一般的になっているため、各家庭でどの時期に歯の矯正治療をはじめるか?歯並びを悪くする癖を改善する方法などについて、話し合いがなされ歯科を利用しているのですが、日本では、むし歯などの消極的な病気の理由がなければ、歯科にかかる習慣がありません。
欧米と違い、矯正治療は“特殊な治療”“特別な人が行う治療”とまだまだ思われているのが日本の実情ではないかと感じます。
そのため、日本では、
・矯正治療は若いうちにしかできない
・矯正治療をしても後戻りが起こる
・車だったら安く感じる金額でも、矯正治療にかけるとなったら費用が高く感じる
など、様々な誤解が生じているところがあるように感じます。
矯正治療は、歯並びをただ改善するための治療ではなく、今後の人生のチャンスを高めるための治療でもあります。
人に恵まれた環境にある人は、多くのチャンスに恵まれ、心に余裕とゆとりが生まれます。
歯が美しいことは、そのような心のゆとりを生み、心の美しさを醸成することにもつながるのではないでしょうか?
私達は、矯正治療のエキスパートとして、あらゆる年代に最適な矯正治療法をご提案し、皆様の人生の笑顔づくりに努めてまいります。
矯正治療の種類と特徴
一般的に「矯正治療」といっても、様々な種類の方法が年齢や状況によって存在しています。
年齢で分けると、
「小児矯正」「成人矯正」
の2つのパターンに分けることができ、専門的には「Ⅰ期治療」「Ⅱ期治療」とそれぞれ呼ばれます。こどもの時期からの矯正治療を行うことで、抜歯をせずとも綺麗な歯並びを目指すなど、小児矯正からはじめるメリットも多々あります。
この年齢に応じて、可能となる矯正の手法も異なりますが、
成人矯正の場合には、更に大きく分けて、
「ブラケット(ワイヤー装置)矯正」と「取り外し式(トレー装置)矯正」の2つのパターンに分かれます。昔から歴史のあるブラケット矯正ですが、やはり日常で目立つことや、抜歯を前提とするケースが多くなることなど、デメリットを解消するために成人矯正でも新たな技法が取り入れられるようになってきています。
当院では、
<小児矯正>
・床矯正による非抜歯(歯を抜かない)矯正手法
詳しくはこちら
<成人矯正>
・invisalign(インビザライン)という取り外し式矯正
詳しくはこちら
・マルチブラケットによるワイヤー矯正
・一部分だけの歯並びを整えるプチ矯正(部分矯正)
・芸能人のような歯並びと美しさを手に入れるアーティスティック矯正(補綴矯正)
を中心に施術を行っております。
それぞれ、対応可能な症例は異なりますが、当院では専門医院として数多くの良好な症例が得られています。
矯正治療はいつからはじめる?
矯正治療をはじめる時期を検討する上で、「いつ頃からはじめるのが一番いいの?」とお感じになられている方は多いのではないかと思います。
治療的観点から見ると、治療法によっては年齢によって効果が大きく左右されるものがあることは事実です。
矯正治療には、通常、数十万円規模での費用がかかるため、ご家庭の経済状況によってタイミングが合わなければ費用の捻出が難しいということも考えられます。
そこで、どのようなタイミングで実施すれば、どのようなメリットやデメリットがそれぞれ存在するのかを、簡単にご説明差し上げたいと思います。

こどもの時期からはじめる小児矯正(Ⅰ期治療)
お子様の歯は、生まれてから生後8か月ほどから乳歯が生えはじめ、3歳頃までに全ての乳歯が生えそろうことになります。そして6歳頃から今度は、大人の歯、いわゆる永久歯が生えはじめ、中学生になるころには、永久歯も全て生えそろうことになります(親知らずについては、10代後半(17歳頃)から20代前半までに生えてきます。親御さんに知られることなく生えてくる歯という意味で、親知らずという名前になったという由来もあります)。
もちろん、乳歯が生え始め、生えそろうまでに矯正治療の必要性はありません。
こどもの時期の矯正について考える上で、重要なポイントは、
「顎の成長と顔貌の骨格の成長」
です。大人の場合は、既に骨格は成長しきった後ですので、顎の大きさや幅、骨格の形状がそれから変わることはありませんので、既に決まった骨格の状況から矯正治療の方向性を考えるしかありません。しかし、子供の場合は、これからまだまだ成長するため、比較的簡単な矯正治療のサポートのみでも、簡単に正常な顎と顔貌の成長の方向性へと導くことが可能であるという利点があります。
顎は、しっかりと噛む習慣により成長し、正しい顎の成長が、端正なお顔立ちを促します。したがって、乳歯が生え揃った後、固いものをしっかり噛んで食べる習慣がなかったり、指しゃぶりや舌を歯で押し出す癖があったり、頬杖をつくなどの習慣があるなどすると、顎の成長が促進されなかったり、歯並びにズレや隙間が生じてきたりと悪い影響が表れ、それが顔の成長の方向性にも悪影響を及ぼします。
歯は実は、とても小さな力でも、継続的に力をかけ続けることによって動いてしまいます。
一般的な、ワイヤー(針金)を使って歯を動かす力は「約1.7グラム」つまり、1円玉1.7個分程の力に過ぎません。
一方で舌で歯を押すことによってかかる力は「約500グラム」つまり、ペットボトル1本分の重さであり、唇で歯を押す力も「約250グラム~300グラム」とおよそリンゴ1個分の重さになると言われています。
したがって、小さな子供のうちに、歯並びに影響を与える癖などの要因を排除しておくことは、理想的な歯並びや顔貌を手に入れるための重要な取り組みであると言えます。
こどもの時期は、非常に柔軟性と適応能力も高いため、矯正治療を行うには良い時期と言えますが、単にこどもの時期といっても、すさまじく成長のスピードが速い時期でもあるため、年齢ごとに対処法が異なるのが実状です。
0~3歳までの時期は、きちんと乳歯が生えそろってくるかを見る時期であり、矯正治療による介入は必要ありません。
4歳ごろから6歳頃までの時期は、上記のような癖などにより、1人1人、歯並びの状況が異なり、不正が表れていると判断できる場合には、悪癖トレーニングやそれが難しい場合は、トレー型の取り外し可能な器具を用いての誘導を行うことになります。
6歳~12歳までの時期は、顎の成長のスピードも速まり、順調に顎のスペースが確保できているか否か、舌が下がっている状態(下舌位)になっていないかなどを判断し、トレー型の取り外し可能な器具、及び、顎の拡大を促す床矯正装置などを状況に応じて使い分け、正常な成長の状態に誘導することになります。
これら、こどもの時期に矯正治療を行うメリットとしては、
1) 歯並びだけを改善するのではなく、顎の成長や顔貌の正常な成長を促すことを期待できる(下舌位などの状況が続くと、顔貌の変化だけでなく、口呼吸になり風邪が引きやすいなど二次的な悪影響も懸念されます)
2) ワイヤーなどを用いた大掛かりな治療法でなくとも「こども自身が持つ成長する力」を活かし、その力を適切な方向性に振り向けることで十分な改善効果が見込めるため、簡単な治療法によってストレスが少なく治療に取り組める
3) こどもの時期に良い成長の方向性が維持されると、大人の歯になってからの矯正(Ⅱ期治療)が不要になるケースもある
4) 仮にⅡ期治療が必要と判断されても、多くの場合、健康な永久歯を抜く必要がなくなる (Ⅱ期治療から初めて矯正治療を開始すると、多くの場合、歯を並べるスペースを確保するために、抜歯が必要となる)
5) 早めに問題点に気づくことができ、歯並び以外の問題を引き起こす悪癖改善のための取り組みや改善を早期に行うことができ、将来の全身の健康にも寄与することができる。
などがあります。一方で、デメリットを上げるとするのであれば、
1) 矯正治療について考える期間・取り組む期間が長くなるので、関わる人々の健康に対する価値観が高くなければ、途中で挫折してしまうケースがある
2) お子様本人だけでなく、親御さんの協力が治療結果に大きな影響を与えるため、家族一丸となって、お子様を支える家族のサポートがなければ成功しない
3) 芸能人のような審美的な歯並びを実現することを目的とするのではなく、健康な発育と成長、噛み合わせを実現するための「歯列育成」という目的で行うものであり、審美的に完璧な歯並びは期待できない(いくら審美的であっても、健全な成長を阻害するような矯正治療は医療行為として行うことはできません)
という点があるかと考えられます。

永久歯が生えそろってから(13歳以降)の成人矯正(Ⅱ期治療)
当院は完全予約制(約束制)とさせていただいております。
永久歯が生えそろってから、つまり中学生以降の年齢になってから初めて矯正治療を行う ケースでは、前述した通り、こどもと違って「顎の成長や顔貌の骨格の成長は止まってきている(もしくは完全に止まっている)」という点に違いが生じてきます。
生物には通常、自分の置かれた環境に合わせて適切な方向性へと成長しようという性質が備わっていますが、歯並びや骨格に関して、成長の最終段階に到達しつつある中学生以降の年齢では「成長する力」つまり自分自身の力によって、正しい形状へと歯並びを誘導することはこどもの頃に比べて難しくなってきます。
従って、永久歯が生えそろってからの矯正治療は、まず、
「症状の診断」
が最も重要なポイントとなってきます。
歯並びの悪さ(不正咬合)と一言にいっても、実際には、様々な種類や不正の程度があります。
不正咬合の種類として、
- 叢生(前歯の凸凹、乱杭歯)
- 上顎前突(出っ歯)
- 下顎前突(受け口)
- 開口
- 過蓋咬合
- 空隙歯列
- 正中離開(すきっ歯)
などがあります。
矯正治療の手法も、その方の歯並びの不正の種類や重症度によって、矯正治療を行う専門の担当医師が熟練の知識と経験を活かして診断し、選択する必要がでてきます。つまり、全ての方が、同じ矯正治療法で改善されるとは限らず、一人ひとりの状況に応じた矯正治療法を選択、または組み合わせて治療に当たる必要があるということを意味します。
したがって、きちんとした矯正治療を行うことを前提とすれば、症状が複雑なケースで治療費が非常に高くなることもあれば、単純なケースでは比較的治療費を低く抑えられる場合もでてくるため、人によって治療費に幅がでてしまう可能性は考えられます。そのため、きちんとした診断に対する説明と論理性、誠実さがクリニックには求められます。
また、多くの場合、大人になってからの矯正治療では、綺麗に歯並びを整えるために、現状の顎の幅の少なさがネックとなることがあります。そのため、顎の幅の少なさ(顎の小ささ)をカバーし、歯が綺麗に並ぶためのスペースを確保するため健康な歯であっても抜歯を行わなければいけなくなることがあります。
大人になってからの矯正治療では、これらの複雑な状況が発生するために、一般歯科のみを標榜していたり、矯正歯科を標榜していたとしても、実際にはあまり症例数がないクリニックでは、適切な治療判断ができないケースも多々あるというのが実状です。
矯正治療は、それだけを専門にする歯科医師の先生がおられる程、専門性が高い分野ではありますが、当院では総合歯科医療を行う観点からも数多くの矯正症例数を誇り、単なる歯並びだけを治すのではなく、噛み合わせ、むし歯や歯周病に与える影響、全身への影響についても総合的に判断し、治療を進めています。
これら、永久歯が生えそろってからの時期に、はじめて矯正治療を行うメリットとしては、
1.矯正治療に関わる期間としてはまとめて実施できるため、Ⅰ期矯正からはじめるよりは、 矯正治療に関わる期間は短い
2.既に、自分の症状についての判断能力、理解力が備わっているため、自分の生活状況などに照らし合わせて、自分の意思と責任で取り組むことができる
3.様々な矯正治療の手法が開発されており、生活上のニーズを加味した治療法を、ある程度自ら選択することもできる
という点があげられます。一方で、デメリットは、
1.顎のスペース、顎の骨の大きさ、顔の骨格などは既に決まっているため変えられず、バランスを改善したり、矯正治療によりそれらに影響を与えることは極めて難しい
2.抜歯を前提として矯正治療を開始するケースが多くなる
3.永久歯が全て生え揃うまでの間は、不正咬合をそのまま放置していることになるため、不正咬合が及ぼす全身への影響を成長期に受けてしまう可能性がある
4.中学生以降のライフスタイルを考えると、部活動、面接、恋愛、仕事など、矯正治療を行うことによって、選択する治療法によっては、生活面での我慢(たとえば、ブラケット(金属の針金)を用いた矯正法では楽器の演奏が難しい、見た目の問題で友人とのコミュニケーションへの影響が気になるなど)が必要となるケースもある
などが挙げられます。
いずれにせよ、不正咬合のままで放置することは、これからの長い人生において、健康上のみならず、人生の機会やご縁を得る上でも大きな影響を与える要因となります。
今、ご自身、またはお子様のお口の状態が矯正治療に適しているか否かご不安な方や、矯正治療に興味をお持ちの方には、いつでもご相談を承っております。
お気軽に当院スタッフまでお問合せください。
こどものための矯正治療
永久歯が生えそろうまでのこどもの時期は、歯だけでなく、全身のあらゆる器官が成長・成熟する非常に重要な時期です。特に近年、歯の噛み合わせは、脳の成長や運動能力にも大きな影響を与える他、子供の頃の正常な噛み合わせは、大人になってからのお顔そのものもの形状にも大きな影響を及ぼすことが知られるようになってきました。
特に近年では、こどもの頃の頭蓋骨の成長、上顎骨の成長を含め、顔面形状、つまり「お顔立ち」が、小さな子供の頃の舌や口唇の癖によって異常をきたしていること、鼻呼吸ではなく口呼吸中心の呼吸となることから、お子様の健康を害することが知られるようになってきました。
そして、その健康が害されていることを示すサインとして、歯並び・噛み合わせの異常が発生していること、つまり、歯並びや噛み合わせの悪さは、お子様の健康上のSOSサインであることも報告されています。
また、子供の頃は「噛み合わせがおかしい!」と自己主張はできないため、ご両親のお子様の口腔状態や健康に対する意識によって、将来が変わる大きな部分といっても過言ではありません。
当院では、お子様の場合、可能な限りお子様の成長する力を活かした手法を採用することにより、お子様にも、そして可能な限りご両親にも負担が少ない矯正治療をご提供したいと考えております。
(1)0~3歳までの矯正治療の考え方
まずは、0歳から3歳までの乳歯萌出期は、主にご両親のご家庭での口腔ケアや悪癖がないかなどのチェックが重要な時期であり、むし歯などの予防ケアも含めて、定期的なチェックを行うことで大きな問題はありません。(2)4歳~6歳頃までの矯正治療の考え方
癖や習慣などの影響が大きく出始めるのが、4歳頃からであり、その頃からの口腔内の状態や顎の成長の状況などを確認し、必要と認められる場合には、「プレオルソ」や「ムーシールド」と呼ばれるトレー型の矯正装置を用いた治療をはじめたり、態癖を改善するためのトレーニング方法などをご提案します。この時期は、まだまだ骨も顎も様々な器官が成長し続ける時期であり、その成長する力を正しい方向に振り向けるという方法だけで、比較的、即座に改善が見られてくるのが特徴です。
この時期に、姿勢、食生活や食習慣、呼吸法などを適切に身に着けることにより、その後の歯並びの乱れも防ぐことができます。
顎の成長が遅く、顎のスペースが小さいと判断される場合には、この後の「床矯正」という装置も含めて使用し、顎のスペースの拡大を図ります。
(3)6歳~12歳頃までの矯正治療の考え方
この時期になると、徐々に骨格も固定されはじめ、成長の方向性も定まりつつあります。そのため、顎のスペースが小さいままであれば、永久歯がギュウギュウ詰めの状態で萌出することになり、結果として、歯並びの乱れ、不正咬合が生じてくることがあります。そのような状態で永久歯が生えそろってしまうと、歯並びの改善のためには抜歯が必要になるなど、折角の一生に1度しか手に入らない天然歯を1本、無駄にしてしまうことになります。 永久歯が生えるまで治療を待つ場合、歯並びが悪いまま、歯列が完成してしまいます。当院では、「できる限り、本格的な矯正(成人矯正)になることを予防する」「本格的な矯正(Ⅱ期矯正)が必要となるにしても、天然歯をしっかり残す」という目的のもと、主にこの時期からの小児矯正をお勧めしております。
そこで、顎の成長を促進し、適切な顎のスペースを得るために、「床矯正装置」という拡大装置を用いる治療法を併用することになります。
お子様の矯正(小児矯正・Ⅰ期矯正)について、当院ではより詳しくご理解頂くために、特設サイトを設けております。より深く、当院の小児矯正についてお知りになりたい方は、是非、下記のバナーから特設サイトをご覧ください。
大人のための本格矯正治療
社会人としての経験も豊富になりだした20代後半から30代以降になると、「自分も学生のうちに矯正治療を受けたかったな・・・」と感じている方は意外と多いようです。
やはり「自分だけの価値観」だけで世界を見ていた時期から、社会全体の中で果たす役割が見えてくるようになったり「見た目」が持つ自分の人生に対する影響力について実感する機会が多くなってくると、自然と歯や歯並びの重要性についても認識が芽生えてくるのだと感じます。
前述したように、大人になってからでは、残念ながら骨格や顎の形状を変えるには、大掛かりな手術などが必要となり、現実的ではありません。
また、ヒト昔前までは、大人の矯正治療というと、どうしても銀色の針金のワイヤーを用いた方法しかなく、治療中のコンプレックスなどにも悩まされることが多くありました。
しかし、近年では、
- こどもの矯正治療の方法と同じように、取り外し式の矯正装置を用いた方法
- 日常生活でつけても目立たない透明なマウスピースを使用する方法
- ワイヤーを用いても、歯と同じような白いワイヤーを用いて目立たなくする方法
- 歯の裏側からワイヤーを通して行う舌側矯正という、まったく外から目立たない方法
- 気になる一部分のみを、綺麗に並べる「部分矯正(プチ矯正)」という方法
- 芸能人に勝るとも劣らない、自然な白さ・自然な形状の美しい審美的な歯並びを手に入れる方法
など、大人の矯正の治療方法には、様々な手法が表れ、一人ひとりのニーズに合わせた矯正治療法を選べるようになってきました。もちろん、患者さんの症状によって、向き不向きがあり、専門家である歯科医師の診断によって可否判断はなされますが、かなり多くの選択肢が登場していることは確かです。当院では、可能な限り、患者さんのニーズにこたえられるよう、様々な手法を導入し、実績を積み重ねてきました。
また、大人の方でも必要なのは「正しい噛み合わせ」を可能な限り理想的な形で実現することです。私達、総合歯科クリニックで、且つ、数多くの矯正治療実績を持つクリニックで矯正治療を行う利点は「噛み合わせ、むし歯や歯周病などの細菌リスク、審美性」などを総合的に理想的な状態へと導くノウハウがあるということにあります。
矯正治療は、よく矯正の手法名(デーモン矯正、インビザライン矯正など)と費用のみを見て、どこで受けるかを判断されることが多いのですが、きちんとご自身の症状を診断でき、納得できる方法を提案してくれるクリニックをお探しされることをご提案します。
大人になってからの矯正治療は、まとまった治療費が必要になることがほとんどであり、一度、安易な矯正治療で間違った方向に治療が進むと取返しがつかず、思いがけない苦労と更なる費用が課せられることがあります。
また、おそらく大人になってからの矯正治療は、一生で1度きりになる大切な機会です。
「矯正をしてよかった」と心から思えるクリニックを選ばれることが大切です。
当院では、しっかりと皆さまのニーズにお応えするため、大人の矯正(成人矯正・Ⅱ期矯正)について、ご要望ごとに特設サイトを設けております。より深く、当院の成人矯正についてお知りになりたい方は、是非、下記のバナーから特設サイトをご覧ください。
矯正クリニックとしてのこだわり
私は歯科医師になってから矯正治療だけでなく一般歯科治療、小児歯科治療、口腔外科治療の最先端の知識と技術を駆使して、患者様にとって理想的なお口の状態と見た目の美しさをトータルで提供する総合歯科医としてのべ18万人以上の患者様のお口の中の治療に携わらせていただきました。
意外にも歯並びに関しては間違った情報が氾濫しており、歯並びのことしか考えていない矯正専門医に矯正治療を受けて、歯並びはきれいになったのだけど、歯は虫歯でボロボロ、歯周病は進行して歯はグラグラ、なんか体の調子が以前より悪くなって心のバランスまで崩れてしまったり・・・という悩みをよく耳にします。
私は未来ある大切な子供たちには決してそのような思いをしてほしくない、できれば歯並びがきれいになるだけではなく、歯は白く美しく虫歯はゼロ、歯ぐきもきれいで、身体はすこぶる健康で何でもよく咬めるという、最高の財産を授けてあげたい、と考えております。
世の中には、沢山の矯正治療を行っているクリニックが存在します。
そしてそれぞれの歯科医師の考え方のもと、治療法が選択され、提供されていることと思います。
私達、えなつ歯科・矯正クリニックは、
「一生涯、一人ひとりの患者様と向き合い、サポートし続けることにより、ご自身の歯を健康に守り続けるための医療を提供すること」
「患者様の歯の健康を通じ、全身の健康、そして、心の健康を提供すること」
「ワンストップで、歯科医療全体の良きパートナーとして患者様に信頼される存在であること」
を目指し、一般歯科ではあまり本格的に実施することが少ない矯正歯科治療についても、妥協することなく、一人ひとりの症例と真摯に向き合いながら診療に当たってきました。
「抜歯は他の医院でお願いします」
「この症例は難しいから、他の専門医を紹介します」
このようなことを医療従事者から提案されると、やはり患者様は不安になります。
クリニック側に実力と知識、知恵、経験があれば、患者様が本当に安心して治療に専念することができます。確かに大きな危険性を伴うような症例もないわけではなく、そのような患者様に与えるリスクが大きい場合は、大学病院などのより高次の医療機関にお任せせざるを得ないケースもあります。
しかし、私達を選んでくださった患者様を私達が責任を持ってきちんと生涯サポートしていくために、きちんとした実績を重ねつつ、当院で治療を終えていただくことが可能になるよう、様々な技術研鑽を重ねてまいりました。
治療が終われば関係性が切れる医療ではなく、治療が終わった後こそが、本当の医療人としての関わりができる。
そんな想いで、私達は全ての治療に当たっています。
下記に一部ではございますが、当院で治療をお受けいただいた患者様の症例についてご紹介差し上げます。実際の歯並びの変化などは個々の患者様のお口の状態などによって千差万別に異なります。ご参考までにご覧いただき、ご自身またはご家族のお口で気になることがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。