インプラント治療は完全自由診療です。
当院では、症状だけを根拠にしてインプラントを推し進めることは致しません
歯を失ってしまった場合の第一選択肢として、多くの歯科医院では「インプラント」を提案されることがほとんどだと思います。
特に、1歯のみの欠損においては、他の健康な天然歯にダメージを与えない治療法として、非常にメリットが大きい治療法であることは間違いありません。
ただし、他のページでも述べた通り、「失ってしまった」ということは「失うことになった原因」が必ず存在していますので、ただインプラントを埋入・植立すれば、それですべてが解決するというわけではありません。
インプラントを選択する以上、失った原因を解消するべく+αのアクションが必要であることと、これまで以上にケアやメンテナンスに注力しなければならないことはいうまでもありません。
インプラントの大きなメリットとして、
機能性:噛むチカラ・噛み心地を含めて天然歯と遜色のない咬合力を実現
利便性:日常的な取り外しが不要であり、外れることもほとんどないので、入れ歯のように外れることを常に気にしながら会話をするなど、コンプレックスを持つことがなくなる
清掃性:ブリッジとは異なり、清掃しづらい部分が少なく、ハブラシやフロスで天然歯のようにホームケアができるので、清潔感が高い(口臭などの原因をつくりにくい)
…などが挙げられます。
365日、24時間お口の中に存在し、一生に渡って共に過ごす身体の一部ですから、これらのメリットは非常にありがたいものです。
ですから、患者様としてもインプラントができるのであれば、選択したいと感じておられる方も多いかと思います。
それでも、インプラントを選択するのを躊躇してしまう原因としては、
- 外科手術(オペ)が怖い
- 自由診療の選択となり金額が高い
- 糖尿病などの全身疾患があるとできないと診断された
- 歯を失ったあと、放置する期間がながすぎて骨が足りないといわれた
- 雑誌などであまり良い評判を聞かない
- インプラントが将来的に抜け落ちたり、ダメになる可能性があると嫌
…など、1人1人色々な不安や疑念、悩みなどが生じるからだと思います。
インプラントが最善の選択肢となるかどうかは、患者さんご自身のライフスタイルや健康に対する意識をはじめとする色々な条件によって変わります。
したがって、最大限の選択肢の中から、情報をすべて整理し、ご自分の想いと合わせて相談できる機会が必要不可欠です。
先日えなつ歯科にインプラント治療をご希望で来院された患者さんのお口の中を拝見させていただき、レントゲン診査を行った後、治療計画を立てました。
そして、「どうしても抜かなくてはいけない歯が6本、きわどい歯が1本、13本は残して治療が可能です。」と患者さんに説明したところ、患者さんがびっくりした表情をされました。
「どうかされましたか?」とおたずねしたら、抜くのはそれだけでいいのですか?費用もそれだけでいいのですか?と聞かれました。
その患者さんは川内で開催されたインプラントの説明会に参加されていて、その後市内の歯科医院にレントゲンを撮りに行ったところ、「残っている歯はすべて根に膿がたまっていてダメだから全部抜歯する必要があります。治療はオールオン4というのがあって、それを上下入れたら良いので、費用は税込で792万円です」といわれたという話をされました。
私自身歯科医師になって22年たちまして、歯科恐怖症の患者さんや歯を失ってしまった患者さんをたくさん診てきました。
ひどい根管治療をして、治療した歯が次から次へとダメになる下手くそな歯医者、根管治療や歯周病治療は一切せずにすぐに抜歯する歯医者、ちっちゃい虫歯しかないのにセラミックを全体的にかぶせることをオススメする歯医者などの話をえなつ歯科に来院された患者さんや、他院に勤務していた歯科医師から耳にすることがありました。
しかし私は今回の件ほど大きな憤りを感じたことはありませんでした。
歯を残すための根管治療や歯周病治療をする技術がないからなのか、細々した治療が面倒だからなのか、単にお金儲けのためなのか・・・理由はよくわかりませんが、おそらく今回の患者さんは氷山の一角であって、おそらく多くの患者さんが抜かなくてもいい歯を抜かれ、使わなくてもいいお金を使わせてしまっていることを考えるととても恐ろしくなりました。
えなつ歯科ではご自身の歯を可能な限り残すことに最大限努力します。しかしそれでもダメな歯もありますし、もうすでに抜けてしまっている歯もあるのが現実です。
その際に補う選択肢としてインプラント治療を行うのであって、決してドクターがインプラントをしたいから歯を抜くのではないことを、皆さんもご自身を守るために十分注意されてください。
安易にドクターに言われたことを鵜呑みにするのではなく、「歯を抜いてインプラントした方がいい」と言われた方はセカンドオピニオンでもいいので、一度えなつ歯科にお気軽に相談にいらっしゃってください。
えなつ歯科・矯正クリニックにおけるインプラント治療
(1) まずは必ず対話からはじめます
当院では、症状だけを根拠にしてインプラントを推し進めることは致しません。患者様が望む状況をきちんとお伺いし、ご不安を解消できると判断できる場合にご提案させていただきたいと考えております。近年はインターネット上でも沢山の情報があふれていて、患者様でもインプラントについてお調べになられている反面、誤った知識で大きく誤解されているケースも少なくはありません。当院では、医療人として誠実に正しい情報をデメリットも含めてきちんとお話させていただきます。
(2) 当院で実施するインプラント治療の特徴
● まず歯を失った原因を把握
そもそもの歯を失う原因を解消しておかなければ、インプラントそのものも長期的な安定が得られません。当院では、むし歯・歯周病・噛み合わせの歯を崩壊させる原因について精査し、それらの原因を元から絶つためのご提案を合わせて実施致します。
● 全体の噛み合わせを考慮
当院は、インプラントが正しく機能するよう、全体の噛み合わせのバランスをきちんと診査診断した上で、インプラント手術の術式や方針を決定します。
● 骨が少なくても実施できる組織再生療法を導入
当院は、インプラント手術に必要な顎の骨量が少なくても、ご自分の血液から生成するCGFと人工骨を用いた再生療法により、手術が可能となるケースが多いのも特徴です。
● 眠っているうちに手術が終わる鎮静麻酔法の導入
当院では筋肉麻酔鎮静法、ダブルハイブリッド鎮静法(笑気麻酔と筋肉麻酔鎮静法の併用)など、専門的な麻酔技術を用いることにより、患者様が眠っているような状態になることで、恐怖心なくインプラント手術を終えていただくことが可能です。
● 辛い型取りは不要
当院では、3Dプリンタ技術を用いた光学印象という方法で、吐き気を催す辛い型取りの工程をなくし、快適に施術を受けていただくことができます。
● インプラントなのに骨を削らない
インプラント手術ではかならず骨を削ると考えている方も多いですが、当院では骨を削るドリルをほとんど利用しない方法でインプラント手術を行います。
● 多彩なインプラントメーカー
当院では、患者様の口腔状態とご希望に合わせ、様々なタイプのインプラントメーカー(ブランド)をご用意しております。それぞれに特性がありますので、ひとつひとつ必要に応じて丁寧にご説明差し上げます。
● 手術の事前シュミレーション(ガイド作成)によるインプラント手術
予期せぬ事故を防ぐため、実際の手術の前にCTデータを活用して、どこにどの深さでどんな角度でインプラントを埋入するのがベストかを事前にシュミレーションし、シュミレーション通りに当日手術ができるように支援するガイドを作成して手術に望んでおります。
● 予防メンテナンス体制の確立
当院にはインプラントのメンテナンスにも精通した歯科衛生士が在籍し、生涯に渡るインプラントのメンテナンス体制も整えております。
診療案内動画
● 手術前のシミュレーション
● 美しい口元・歯を取り戻すためのインプラント
● 噛み合わせを重視したインプラント
● 目が覚めたら終わっているインプラント治療
医院紹介動画
● 顎の骨が少なくてもあきらめない
● 歯の喪失を繰り返す環境から脱却するために
● インプラント以外の選択肢についての配慮
インプラントと精密義歯の双方をまずは知り、比べてください
当院は入れ歯・インプラント共に、様々な手法の提案を行うことが可能です。
歯を失うことは本当につらく、その想いを知るからこそ、その辛さをできる限り取り除きたいという想いから、様々な手法を日本の内外を問わず学び取り、当院内で実施できる体制を整えて参りました。
インプラントを選ばれるにしろ、入れ歯を選ばれるにせよ、後に後悔なく最高の笑顔で治療を終えていただくことを目指して。歯を失いお困りの方は、是非一度お気軽にご相談ください。