歯が崩壊する最後の理由
日本人が歯を失う2大原因が歯周病とむし歯。
さらに私たちが歯を失う原因として見過ごしてはいけないのが「噛み合わせ」です。
当院では来院される患者様のお口の中だけでなく、身体のゆがみをチェックさせてもらうことがあります。
「えっ!? 歯医者さんがそこまでするの?」と驚かれるかもしれませんが、まず噛み合わせが正常かどうかを診るためです。
噛み合わせのバランスが崩れている方は、慢性的な肩こりや腰痛、偏頭痛を訴えることが多く、それは主に身体の歪みが原因であることが多いからです。
むし歯が歯の表面を溶かし、歯周病は歯を支えている骨を溶かすのに対し、噛み合わせが悪いと、ある日突然歯が折れたり割れたりして、さいごは抜歯の運命をたどります。
噛み合わせの異常は、私たちが日々の生活の中の食事や運動で噛みしめたり踏ん張ったり食いしばったりするたびに、あごの筋肉に強い圧力が加えられます。
この間断なく加えられる圧力により、あごの筋肉は自分でゆるめたくてもゆるめられない「過緊張」という状態に陥ります。
その最たる例が「歯ぎしり」です。
歯ぎしりは、むし歯の治療が不完全なまま放置してしまっている場合や、歯への詰め物が大きすぎて他の歯の高さと合っていない、歯を抜いてそのままにしている場合など、あごの筋肉の緊張がアンバランスになっていることが原因で起こると言われています。
特に中高年の方は、これまでの歯の治療によって詰め物や被せ物をしている人、抜歯してそのままになっている人が少なくありません。
こういったことが原因で、噛み合わせもあごの周りにある筋肉の働きもバランスが崩れてしまいます。
歯ぎしりが引き起こされると、歯と歯の強い接触が生じる時間は一晩で4時間(240分)にものぼるといわれています。私たちが活動している日中に食事をしたり、会話するといった生理的機能により生じる歯と歯の接触はすべて合わせても1日10分くらいですから、慢性的な歯ぎしりによって歯やあごに加えられる力は正常な場合の20倍以上にもなります。
これらの力は知らず知らずのうちに歯や歯周組織にダメージを与え続け、それが蓄積すると歯はその負担に耐え切れなくなりヒビが入ります。やがて、ある日突然折れたり割れたりすることになり、結局その歯は抜かざるをえなくなり、歯を失ってしまうことになります。
ちなみに、歯ぎしりによって歯にかかる重力は60~80キロといわれています。
せんべいを食べる(噛む)のに歯にかかる重力が10キロ、フランスパンでも30キロですから、歯ぎしりによって歯が欠けたり折れたりしても全然不思議ではありません。
ひと昔前の歯の治療といえば、悪いところは削って、詰めたり被せたりするのが当たり前でした。
その詰めものや被せものの素材に使われていたのが「アマルガム」です。
アマルガムは、銀・銅などの金属に水銀を加えて作られるもので、銀歯といえばピンとくるのではないでしょうか?
保険が適用され安価なため、つい40年前まではほとんどの歯科医院で一般的に使用されてきました。
ところが最近では日本でも使用量が減り、すでに海外では歯科治療の素材としては使用されていません。
その大きな理由としては、お口の中で水銀が溶け出すことによる人体に及ぼす悪影響があります。
体内に取り込まれた水銀は消滅することなく蓄積され、金属アレルギーやアトピーを引き起こす原因になります。
さらに、実は咬み合わせにも重大な影響を及ぼします。
いま、40代以上の方のお口の中を見ると、必ずといって言いほどアマルガムが存在しています。
「最近、原因不明の頭痛や肩こりに悩まされている」、また「むし歯でもないのに突然歯が欠けたり折れたりする」という人は、ご自身の咬み合わせを疑ってみてはいかがでしょうか?
詰めもの・被せものは自由診療(自費治療)で!
保険が適応されている詰めもの・被せものは、使用する材質が制限されていて主に金属素材が使用されています。
一方、自由診療(自費治療)では、使用する材質に制限がないため、セラミックスやジルコニアなど審美性・耐久性・適合性に優れた素材を使用できます。
何より精度の高い型取りと施術が可能なので、咬み合わせのバランスも維持しやすく、咬み合う歯にも負担をかけません。
矯正治療に精通・熟知し、経験豊富なクリニックのもとで!
矯正の目的は、正しい歯並びにすることで、あごの関節とそれぞれの歯が本来の役割を発揮できるようにすることです。
歯並びとあごの関節は密接に関わり合っていて、連動して動いています。
咬み合わせに異常があれば、あごの関節にもその異常は伝わります。
大事なのは、歯並びや噛み合わせも、あごの関節の機能を第一に考えて矯正する必要があります。
現在の矯正治療では美しい歯並びが正しい歯並びであると思われがちですが、正しい歯並びと美しい歯並びは違います。
いくら美しい歯並びでも、あごの関節との関係が崩れてしまっていると、歯にもあごの関節にもダメージが蓄積していきます。そして、そのまま放置しておくと顎関節症を引き起こします。
顎関節症は、お口の中だけでなく全身に悪影響を及ぼすことが明らかになっています。
噛み合わせの治療には、お口の中だけでなく、全身への影響を見据えた高度な知識と技術が必要です。
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