歯周病治療研究所〜歯周病治療と理想的な予防法〜

人生最大の後悔

健康的で豊かな老後を迎えるために「食べること」はかけがえのないものです。
当院でおじいちゃんやおばあちゃんに「今の楽しみは何ですか？」とお聞きすると、「食べること」と答える方が圧倒的に多いのもうなずけます。
そのために大切なのが「歯」の存在です。歯があるからこそ「よく噛む」ことができます。
また「噛む」動作による顎の働きが筋肉の老化を予防し、脳の働きを活性化させます。

2012年11月、雑誌「PRESIDENT（プレジデント）」の特集記事で「リタイア前にやるべきだった後悔ベスト20」を掲載していました。その中で、55歳から74歳の男女1.000人を対象に「今、何を後悔していますか？」というアンケートを行った結果、「健康」というジャンルでは「歯の定期検診を受ければよかった」が１位でした。

現在、日本で定期的に歯医者さんで歯のメンテナンスを受けている方はわずか2％です。

なぜ歯科医院になかなか足が向かないのかを聞いてみると、
「歯が悪いのはわかっているけど、今はそんなに困っていないから……」
「毎食後、きちんと歯みがきをしているから大丈夫なはず…」
「今は歯が悪いわけでもないし仕事も忙しいから、歯医者に行く時間が取れない」
などが主な理由として挙げられます。

その根底には、子ども時代の歯科医院での痛くてツラい経験がトラウマとなり、「２度とあんな思いはしたくない！」と思っている方は多いのではないでしょうか？

歯を失う悪循環

年とともに歯を失ってしまう人には共通点があります。

この悪循環を繰り返せば繰り返すほど歯の状態は悪くなり、どんどん歯を失っていきます。
そしてこの悪循環は多くの場合、すべての歯を失うまで続きます。

実際、日本人は50代後半から入れ歯が必要となる人が急激に増えていきます。
でも「噛めない」「すぐ外れる」など、入れ歯が合わずに悩んでいる人は少なくありません。
「それならインプラントがあるじゃないか」と思われるかもしれませんが、1本数十万円という治療費は家計への影響を考えると決して小さくないはずです。
１本や２本ならともかく、10本、15本の失った歯をインプラントで補おうと思えば、数百万円の治療費が必要になります。

多くの人が、歯を失って初めて「もっと自分の歯を大切にしておけばよかった」と後悔しているのです。

失って初めて気づく歯の大切さ

実際に歯を失ってしまうと今できていることがどんどんできなくなっていきます。 その中でも特に辛いのは、食事を楽しむことができなくなってしまうことです。

歯を失うことで「噛む（咀嚼する）」能力が低下すると、せっかくの美味しい食事も充分に味わうことができませんし、これまで普通に食べられていたものも食べられなくなります。

また、食べ物がしっかり噛み砕かれないまま体内に運ばれることは、食道や胃など消化器系へ大きな負担がかかります。 さらに１本でも歯を失い、そのまま放置しておくと、噛み合わせが狂います。 噛み合わせが狂うと、身体全体のバランスも崩れて、こけやすくなったり、頭痛や肩こり、腰痛などの症状を引き起こします。 なにより、どうしても口もとが気になり大きく口を開けることができなくなるので、思いっきり笑えなかったり、カラオケも存分に楽しむことができませんよね。

▶歯の健康と全身の健康の密接な関係