遅ればせながら6月19,30日の日程で福岡で開催されました

日本臨床歯科補綴学会 https://jcpds.jp/

の8ヶ月コースの研修会に参加してきました。

今回のテーマは「顎関節症の治療と顎位の決定基準」についてです。

私がこの日本臨床歯科補綴学会の勉強をはじめて早5年になります。日本臨床補綴学会の”噛み合わせと顎関節症の専門医”の資格を取って早2年がたちました。

えなつ歯科・矯正クリニックには顎が痛い、口が開かないもしくは開きづらい、口を開けるとガクガク音が鳴るなど顎関節症を主訴に来院される患者さんも多いですが、歯並びや噛み合わせを治して欲しいという希望の患者さんの中にも隠れ顎関節症といって、表だった症状は出ていないけれど実際は顎関節症になっている人はたくさんいらっしゃいます。

実は歯並びやかみ合わせが悪い患者さんの中でかなりの割合の患者さんが偏頭痛や肩こりなどの不定愁訴の症状に悩まされていらっしゃいます。

噛み合わせの平面は身体の中でとても大事な平面で、その平面がズレていると身体の中心軸がズレ、身体の中心軸がズレるとアライメントがズレてしまうので、自分ではまっすぐ立っているつもりでも右肩や左肩が上がったり下がったりしている方はとても多いです。例えば右肩が常に上がっている方は右の肩の筋肉が常に過緊張し、その部分の血流が悪くなることにより、大して疲れるようなことをしてないのに右の肩ばかり良くこったりします。同様にそれが脳内で起きると血流が悪くなったところの血圧が上がり、局所で血圧が上がるとそこは痛みを生じて偏頭痛が起きる原因となります。

また口を大きく開ける際にカクッとなる人、ジョリジョリ音が鳴る人、開け閉めの際引っかかりや抵抗がある人はたくさんいらっしゃいます。そのような方はいつものことだし、生活に支障はないからそのまま放置されている方もたくさんいらっしゃいます。このような方たちはすでに顎関節症になってしまっている人もいれば、顎関節症予備軍の方たちもたくさんいらっしゃいます。

このような状態を事前に見抜けずに歯並びの矯正治療をした結果、矯正治療後に顎関節症になってしまったり、原因がわからない頭痛や肩こりに悩まされたりしている方はかなり多いです。

えなつ歯科・矯正クリニックでは矯正治療をご希望のすべての患者さんにバランス検査と顎関節症のスクリーニングテストをしております。歯並びや噛み合わせ、顎関節が気になる方はお気軽にご相談下さい。