こんにちは。

歯科衛生士の鮫島です。

少しずつ日が落ちるのが早くなり、仕事から帰る頃には暗くなっていることを少し寂しく感じます。

 

 

現在、えなつ歯科では月に1〜2回程度、訪問診療を行っています。

高齢者の死因の第1位となっている病気が

「誤嚥性肺炎」です。

食べ物が食道ではなく気管に入ってしまった場合、通常はむせて気管から排出する反射機能が働きます。
しかし、この機能が鈍ってしまうと、気管に入り込んでしまった食べ物を排出できず、結果として肺炎を起こすことがあります。

 

このように、食べ物や唾液などが、気管に入ってしまうことを誤嚥(ごえん)といい、誤嚥が原因で起こる肺炎を誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)といいます。
食べていなくても誤嚥性肺炎になってしまうこともあります。

 

 

高齢者や神経疾患などで寝たきりの患者では口腔内の清潔が十分に保たれていないこともあり、この場合、口腔内で肺炎の原因となる細菌がより多く増殖してしまいます。

 

誤嚥性肺炎など重篤な病気を引き起こしてしまうことのないように、ご自身で歯医者に通うことが難しい患者さんが生活されている施設や自宅に出向き、口腔ケアを行っています。

 

私が担当させていただいている患者さんは、お二人とも90代の女性の方です。

お二人とも介護が必要な状態で、ご自身で歯磨きを行うことが困難であるため、私のほうで歯ブラシや歯間ブラシ等を用いて口腔ケアをさせていただきます。普段、仕事をしている診療室のような整った環境で行うわけではないため、お口の中が見えづらかったり、姿勢が悪くなってしまったりすることもありますが、口腔ケアを終えた後いつも患者さんから、ありがとうと感謝の言葉をいただき、とてもうれしくやりがいを感じます。

 

整った環境とは違い、苦戦してしまうことも数多くありますが今後も皆さんのお口と身体の健康のお手伝いをするために努めます!(*^^*)