2019年日本臨床歯科補綴学会の8ヶ月コースに参加してきました

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4月20、21日と福岡で開催されました。2019年日本臨床歯科補綴学会の8ヶ月コースに参加してきました。小出教授の話は今年で5年目になりますが、毎年内容がアップデートされておりまして、今年もたくさんの新しい内容を学ばせていただいけることを期待しております。

今回は口腔顔面領域における解剖学的な筋肉のお話しがメインテーマでしたが、2020年までに5G普及し、2021年から本格的に実用化され、医療の分野では遠隔診療が可能になるというようなお話しや、入管法4月から改正され、外国人の方がほとんど制限なく日本に入ってこれるようになったというお話しをされてました。

また日本の大きな流れとしては先進国の中で人口減少と高齢化がものすごい勢いで進んでいて、1960年代に100人しかいなかった100歳以上のお年寄りが2018年には7万人になり、58年間で700倍に増えており、そのうちの88%が女性という話しもありました。

また歯科の分野では東大の飯島先生の研究で、オーラルフレイル(お口の機能低下)により死亡のリスクは2倍に上がるという論文が出ていて、やはり健康長寿のためには歯が大事で、よく噛めることが大事という話がありました。

また日本では毎年数十万人単位でアルツハイマー型認知症の患者が増えていて、その認知症は奥歯で噛めるかどうかが大きく関わっているというお話しがありました。実はアルツハイマー型認知症はアミロイドβという物質が関わっていると言うことがわかっていて、ラットを使った実験で、奥歯を削って噛めないようにするとラットの血中のアミロイドβは4週間で3~8倍に増加し、奥歯がないのに何の補綴もしてなかったり、奥歯がすり減ってそのままにしていたりすると認知症がかなりふえるということがわかっているそうです。

また日本人の死因の第2位が肺炎ですが、肺炎死亡患者の96.8%が65歳以上で、誤嚥性肺炎が原因であるというデータもあり、欠損があるのにその欠損を補うことなく放置している人は誤嚥性肺炎の発生率は歯があるか、義歯をちゃんとはめている人に比べて4倍に増加するようです。

さらにお年寄りで寝たきりになる方のほとんどの方が転倒して、腰の骨や、足の骨を骨折してしまった人なのですが、歯がなくて義歯をはめていない方は歯がある方もしくは歯がなくてもちゃんと義歯をはめている方に比べて転倒する割合が2.5倍に増えるようです。

これらのお話しからいかにして歯がしっかり残っていることや歯を運悪く失くしたとしても入れ歯などでちゃんと補って噛めるようにすることがどれだけ大事であるかと言うことがよくわかります。

昨年日本臨床補綴学会の義歯、噛み合わせ、顎関節症の専門医の資格を取りましたが、とても大事な内容なので、今後とも学び続けて、学んだ内容を日々の臨床にいかしていきたいと思います。

→鹿児島市の歯科医院 えなつ歯科・矯正クリニックのホームページはこちら

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